歯垢と歯石 その違いは?

歯垢と歯石:その違いは?

歯に歯垢があるのは良いことではなく、その人の見た目も損ねます。それが歯石となると、さらに悪い結果を招きます。しかし、その違いは何でしょう?そして、歯垢がむし歯を引き起こすのを防ぐには、どうすればよいでしょうか?

歯垢と歯石の違い

は、歯に舌を走らせると、歯を覆っているのが感じられる、薄くて不明瞭な膜の層です。通常は歯茎の縁の部分に沿って最も厚くなりますが、これは歯茎の組織が歯に接するところに小さな「隙間」ができるためです。歯垢は、しっかりと取り除かなければ、徐々に厚みが増し、歯の表面を広く覆っていきます。歯茎の隙間では炎症が起きて、ゆっくりと進行していき、やがては組織が歯からはがれてしまい、歯周病が引き起こされます。歯垢が長期にわたって歯にこびりついていると、恒久的に石灰化して歯石になることがあります。

歯石は、硬化した歯垢です。歯垢の集まりは、唾液と口内の栄養素と、カルシウムやリン酸塩などのミネラルを吸収します。プラークバイオフィルムが歯に長期間こびりついていると、自然に硬くなり始めます。歯垢が硬くなると、白、黄色、または茶色の石灰化層が積み重なって歯石になります。歯石は、歯垢と同様に、歯茎の縁の上と下の部分に形成されることがあります。歯垢が歯石に変わると、歯垢に戻ることはありません。「死んで」石灰化した細菌は、新たなバイオフィルムが生まれ、成長し、石灰化して沈着物となるための宿主と枠組みの役割を果たします。

歯垢の除去と歯石の除去

プラークバイオフィルムを除去するうえで歯磨きは不可欠ですが、研究によると、歯を磨くだけでは歯垢の約30~53%しか除去できないことが明らかになっています — 歯ブラシが十分に届かないところに歯垢が残っている可能性があるのです。このため、歯磨きとフロスを行い、殺菌作用があり、リステリン(R)トータルケアゼロのようなノンアルコールのマウスウォッシュで口をすすぐことで、口内全体をきれいにすることが非常に大切です。マウスウォッシュはプラークバイオフィルムに浸透し、歯磨きとフロスでは除去できなかった歯垢の集まりに住む生きた細菌の数を減らすことにより、歯垢を取り除くのに役立ちます。

歯石は、歯磨きやフロスで取り除くことはできません。歯石の蓄積に対処する最善の方法は、歯磨き、フロスとマウスウォッシュの使用を含む、毎日のお口のケアをしっかりと行なって歯石を防止することです。