マウスウォッシュの重要性

ブラッシングやフロス指導だけでは足りない?

通常のブラッシングやフロスでケアできるのはお口のわずか約25%

ブラッシングだけで口腔内をケアできる割合は、歯の表面積である約25%のみというデータがあります。 歯を磨いただけでは落とせない舌や歯茎、咽頭粘膜など口腔内全体を清潔に保つために、正しい口腔ケアを指導する必要があります。

口内の表面積における歯の面積の割合 出典:Kerr W.J.S. and D.A.M. Geddes. The areas of various surfaces in the human mouth from nine years to adulthood .J. Dent. Res. 1991, 70 (12)

 

 

マウスウォッシュの役割

殺菌成分を有するマウスウォッシュは、バイオフィルム形成過程のうち、細菌の付着及び、定着を防ぐ役割があります。また、口臭予防効果がある、マウスウォッシュはバイオフィルムに直接作用するのではなく、 細菌が産生する口臭原因物質に直接働くものと、殺菌効果により口の中の細菌数を相対的に減らすものがあります。 ただ、成熟したバイオフィルムの構造体内の細菌は殺菌しきれませんので、 日々の継続的なマウスウォッシュの使用を患者さんに教育することで、形成初期のバイオフィルムの付着・定着を阻止することが重要になってきます。